Pure Oil Bloomington

ミニカーを撮影したものをアップします。トミカ、ホットウィール、グリーンライトなど。新車紹介というより、写真の練習です。無断転載は禁じます。

Hot Wheels_1966 TV Series Batmobile_("Bad Mobile" costomed by JDC from hells dept)

Hot Wheels_1966 TV Series Batmobile_("Bad Mobile" customed by JDC from hells dept)

Hot Wheelsの"1966 TV Series Batmobile"をカスタムしたキャストになります。


※2018/12/10 追記、記事の最後に写真追加あり

 

Ba"t"mobileではなく、Ba"d" Mobileです。つまり「悪い車輌」。ちょっとした、Hot Wheelsっぽい語呂遊びですね。

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ジョーカーから届いたクリスマス・プレゼントは、改造されてしまったバットモビールだった!?

"HELLS DEPT"の大きなロゴと、サイクロプスのスカルが描かれています。車体はマットブラック。

このキャスト、実は「手頃な価格でカスタムカーを楽しむための第1弾」として、本格始動したシリーズになるそうです。今後の予定は不明ですが、2色にすることで低コストを実現。¥3,500-と送料がだいたい着払いで¥1,000-くらい(地域差あり)といったところです。カスタムを購入してる方はご承知でしょうが、安いです。

 

 

 

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キャスト自体は2007年。しかしながら2018年のRed Linerにラインナップされるほど、人気のキャストになっています。日本での人気は米国ほどではないとは思われます。

信じられないようなことですが、1966年版だけの Batmobileのファンサイトさえあります。

 

1966batmobile.com

 

なぜそれほどの人気があるのか。

 

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実は1966年のBatmobile、LINCOLN FUTURA(どう発音するんじゃい)というモデルがちゃんとあるんです。1966年のTVシリーズで使われたものはLINCOLN FUTURAをもとにカスタムされたものだったらしい。

LINCOLN FUTURAは1955年、Fordがイタリアのトリノで巨額をかけて製造。しかし、コンセプトカーさながら、製品化には至りませんでした。1960年代、Barris Kustom CityのGeorge Barrisさんがこの車輌をたったの1ドルで回収。Barrisさんの手によって改造され、バットモービルへと変貌を遂げました。2013にはBarrisさんがMECUMオークションのアリゾナ州の会場にBatmobileを出品し、車輌は$4,200,000で落札されたそうです。

 

※下記のリンクよくみると、Harrisburg2018(ペンシルバニア州ハリスバーグ 2018年)とあります。今年じゃねーか! よくよく読みますと、Barris Groupeが造ったBatmobileとしてしられる5台のうちの1台、とあります。つまり2013年$4,200,000で落札されたのは、他の1台だと思います。ただしFord Futura Prototypeの「影響を受けた」とあるので、1台目ではなさそうです。奥が深すぎる。2018年の落札価格は、ログインしないと分からないようになっており、不明です。

 

www.mecum.com

 

ようするにこれ、世界に1台しかないフォード・リンカーンのコンセプトカーみたいなやつ(トリノで製造)されたものを、カスタムしたもの、というなんとも贅沢な一品なんです。バットマン好きでなくとも、ヨダレものじゃないでしょうか。

 

※上の追記にもあるように、Barris Groupeはその後もBatmobileを造り、少なくとも5台はあると言われているようです。Futuraを使ったのは、最初の1台だけでしょうか。諸々の権利を1ドルで買ったのでしょうか。よくわかりませんね。

 

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カシメ部分はもちろんドクロです。シャシーは元のものをそのまま。再塗装しているのかは不明。

 

ちなみにどんなかんじで来たかというと、こんな感じです。

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カスタム買った事ない人も、チャレンジしてみるにはいい金額設定ではないでしょうか。第2段、是非チャレンジしてください(ちなみに今回は7台限定です)。どれほどシリーズが続くかはわかっていません。

 

 

以下、個人的な感想。

思い出すのが中野重治の『藝術に関する走り書的覚え書』という本で、中野が絵について「われわれの絵画は労働者階級のなかに入りこまなくてはならない」といった一文です。多量に、短時間に、廉価につくられなければ、芸術には意味がないとして、美術館のタブローよりもケーテ・コルヴィッツのような版画などの印刷物こそ芸術に値するのだというようなことを、ここでは書いています。

はたしてミニカーが芸術に入るか否か、労働者をその日常において「真実に客観的に」写し取っているものかは別として、試みとしては、カスタム界においては注目するべき”事件”ではないでしょうか。

 

 

 

※写真追加します。

「元の色をみたい」というご要望があり、急遽撮影しました。

ライトニングで遊んでいると、ついうっかり普通の発色を撮るの忘れてしまいがちなんです(汗)

「元の色わかんねえじゃねーか!」大目に見ていただければ幸いです。もちろん! ご要望いただければ、気力次第で撮影しますので、ツイッター等々でご連絡ください。

 

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車庫のライトを間違えるの巻

 

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あ、一応ですが「HELLS DEPT」ってあるほうがリアです。

 

ここで100% Hot WheelsのBatmobile(自分の世代のやつ)を並べてみたんですが、驚きました。そして「元の色」を撮る難しさを思い知らされました。

 

まずはLEDの白に近い寒色系の光で照らしたときの写真をご覧ください。

 

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黒さを比べてください。

右が100% Hot Wheels、つまり純正品です。

よくよく比べてみると、ちょっと緑がかってるんですよ!

これは驚きました。このライトだと今回のカスタムカーが、肉眼で見た印象に一番近いんです。ところが100%のほうは、結構違う色になっちゃう。

 

そこで白色の蛍光灯(部屋の電気)で頑張って撮影してみました。

 

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100%のほうが、ようやく落ち着いた黒になりました。肉眼だとこんな感じに見えます。

逆に"Bad Mobile"も肉眼はこんな感じに見えなくもないですが、1つ前の写真の方がより近いです。

 

ライトニングって難しいですね。話が脇道に逸れましたが、それでは。



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